ファントムズリベンジ/ケニーウッド

設計/施工:アローダイナミクス/D.H.モーガン
最高高度:49m
最大落差:69.5m
最高速度:137km/h
コース全長:975m
最大傾斜角度:52度
安全装置:ラップバー、シートベルト
定員:4名×7両 28名 最大2編成運転
総工費:460万ドル
乗車時間:2:00
最大プラスG:3.5G
周回数:1
乗車制限:身長48インチ以上
営業期間:1991-

アロー製大型ループコースター「スチールファントム」として1991年にオープン。2000年まで9年間稼働しました。1年後の2001年、モーガン社によりリニューアルし、現在のレイアウト、名称となっています。既に元の営業期間の倍以上が経過しているんですね。

元のレイアウトというのが、垂直ループ、バットウイング(2回転扱い)、1回転コークスクリューの計4回転を持ついわゆるループコースター。それでも、例えばSFMM バイパーなどのインバージョンの応酬と言える同時期のコースターに比べると、ファースト、セカンドドロップなどで個性があり、魅力的に見えますが、まあ当然ショルダーハーネスを有する車両であり、痛かったのではないかと予想されます。

かなり気合を入れて導入したと思われるコースターを9年でクローズする判断も攻めていますが、それを他社(なんなら、ライバル企業では?)で改造するとは誰が予想したでしょうか。こんな生い立ちの奇抜さも含めて世界唯一のハイパーコースターということで、期待を寄せての乗車になりました。

どうしても前書きが長くなってしまいますが、これはですね、私はちょっと大好きになってしまいまして、閉園近い時間は比較的すいていたのもあり、1日で7回くらい乗ってしまいました。というか、乗車回数を忘れるくらい夢中で同じコースターをリピートする、という時間を、久しぶりに過ごしました。

乗り心地が良いスムーズなコースターというだけであれば、今となっては珍しいものではありませんが、本機に関してはその車両、座席の快適さとの相性が抜群であり、振動や安全バーなどによるストレスは皆無と言えます。まず、これが素晴らしい!

地形を活かした大落差のセカンドドロップはもちろんですが、それ以降のキャメルバックの応酬と大変強い浮きの繰り返しは、前述の車輛の快適さと親和性が極めて高く、昨今流行りの開放的な車両(安全バーはきつめ)よりも遥かに強く浮くことができます。

このコースターの存在を、初めて知ったのは、2002年発売のDVD「ハイビジョンジェットコースター」の、Vol.2の最後のオマケの映像。本編では当時のTOP10が紹介されているので、つまりその中ではランク外だったということになりますが、私にとっては今の基準でも上位に食い込んでくる最高のコースターでした!

初乗車:2022/6/25
乗車回数:約7回 総合評価:☆☆☆☆☆
お勧め乗車:最後尾>先頭

入口は入園口に近く、駅舎とちょっと離れているので気を付けましょう。
この日は途中1両運転になり、1時間程度の待ちになっていました。
逆に言えば、2両運転ならこの程度の待ちは10分程度で捌いてくれます。
駅舎の上にも入口にいたファントム像がいます。
封鎖している列は優先券用に毎回開けており、空席で発車していきます(それでいいのか)
今さらですがこの規模のコースターでホームゲート無しはなかなか珍しいと思います。
エクストリームライダーはちゃんと従いましょうね。
何と言ってもこの車両が良い!とにかく良い!横から降りてくる大変珍しいラップバーです。
モーガン社製のラップバーと言えばいっぱいまで下げてもスカスカというのがおなじみですが、これはその更に上。1名乗車なら完全にストレスゼロの最高の座席です!
わずかに下って巻き上げへ。この部分のレールは明らかにアローの物です。
巻き上げは約50m、バンデットと同規模ということです。
同園内では最大のコースターであり、どこにいても良く目立ちます。
たまに運行車両の色を見て、2両運転かチェックしましょう。
巻き上げだけを見ると普通のアロー製ループコースターそのものです。
右に曲がりながらのファーストドロップも、元ループコースターである事を強く感じます。
SFMM バイパーでもファーストドロップが意外に良いと思っていて、これをあのラップバーとあれば普通に最高です。
この時点でもおそらく100km/hくらいは出ているでしょう。
待ち列からも良く見えます。このまま少し直進します。
大きく登って、セカンドドロップへ。
レールこそ新調されていますが、この辺りまではスチールファントム時代と同じレイアウトです。
地形を活かした大落差のセカンドドロップ!ここで最高速度137km/hへ!
木製コースターのサンダーボルトの支柱をくぐって、大ホースシューへ。最高に気持ち良い!
フラットライド「タートル」の真上を駆け抜けていく時、上り傾斜が浅くなるところで前の席では爆浮き!
駅舎横で3連キャメルバック!どの席でも爆浮き!!
この後にはダブルダウン風の落下もあります。
折り返してきて最後のキャメルバックとホップ!全て最高の浮き!!
待避線のレールは黒色になっています。
2両運転が良いペースでキマっていて、入線待ちもほぼ無し!
出口は入口とかなり離れており、複数回利用はちょっと面倒になっています。
出口通路では待避線のアロー製レールを間近で見ることができます(最高)
ライドフォトも生きています。ちょっと、本当に気に入ってしまったので、迷わず購入。

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