ファントムズリベンジ/ケニーウッド

設計/施工:アローダイナミクス/D.H.モーガン
最高高度:49m
最大落差:69.5m
最高速度:137km/h
コース全長:975m
最大傾斜角度:52度
安全装置:ラップバー、シートベルト
定員:4名×7両 28名 最大2編成運転
総工費:460万ドル
乗車時間:2:00
最大プラスG:3.5G
周回数:1
乗車制限:身長48インチ以上
営業期間:1991-

アロー製大型ループコースター「スチールファントム」として1991年にオープン。2000年まで9年間稼働しました。1年後の2001年、モーガン社によりリニューアルし、現在のレイアウト、名称となっています。既に元の営業期間の倍以上が経過しているんですね。

元のレイアウトというのが、垂直ループ、バットウイング(2回転扱い)、1回転コークスクリューの計4回転を持ついわゆるループコースター。それでも、例えばSFMM バイパーなどのインバージョンの応酬と言える同時期のコースターに比べると、ファースト、セカンドドロップなどで個性があり、魅力的に見えますが、まあ当然ショルダーハーネスを有する車両であり、痛かったのではないかと予想されます。

かなり気合を入れて導入したと思われるコースターを9年でクローズする判断も攻めていますが、それを他社(なんなら、ライバル企業では?)で改造するとは誰が予想したでしょうか。こんな生い立ちの奇抜さも含めて世界唯一のハイパーコースターということで、期待を寄せての乗車になりました。

どうしても前書きが長くなってしまいますが、これはですね、私はちょっと大好きになってしまいまして、閉園近い時間は比較的すいていたのもあり、1日で7回くらい乗ってしまいました。というか、乗車回数を忘れるくらい夢中で同じコースターをリピートする、という時間を、久しぶりに過ごしました。

乗り心地が良いスムーズなコースターというだけであれば、今となっては珍しいものではありませんが、本機に関してはその車両、座席の快適さとの相性が抜群であり、振動や安全バーなどによるストレスは皆無と言えます。まず、これが素晴らしい!

地形を活かした大落差のセカンドドロップはもちろんですが、それ以降のキャメルバックの応酬と大変強い浮きの繰り返しは、前述の車輛の快適さと親和性が極めて高く、昨今流行りの開放的な車両(安全バーはきつめ)よりも遥かに強く浮くことができます。

このコースターの存在を、初めて知ったのは、2002年発売のDVD「ハイビジョンジェットコースター」の、Vol.2の最後のオマケの映像。本編では当時のTOP10が紹介されているので、つまりその中ではランク外だったということになりますが、私にとっては今の基準でも上位に食い込んでくる最高のコースターでした!

初乗車:2022/6/25
乗車回数:約7回 総合評価:☆☆☆☆☆
お勧め乗車:最後尾>先頭

入口は入園口に近く、駅舎とちょっと離れているので気を付けましょう。
この日は途中1両運転になり、1時間程度の待ちになっていました。
逆に言えば、2両運転ならこの程度の待ちは10分程度で捌いてくれます。
駅舎の上にも入口にいたファントム像がいます。
封鎖している列は優先券用に毎回開けており、空席で発車していきます(それでいいのか)
今さらですがこの規模のコースターでホームゲート無しはなかなか珍しいと思います。
エクストリームライダーはちゃんと従いましょうね。
何と言ってもこの車両が良い!とにかく良い!横から降りてくる大変珍しいラップバーです。
モーガン社製のラップバーと言えばいっぱいまで下げてもスカスカというのがおなじみですが、これはその更に上。1名乗車なら完全にストレスゼロの最高の座席です!
わずかに下って巻き上げへ。この部分のレールは明らかにアローの物です。
巻き上げは約50m、バンデットと同規模ということです。
同園内では最大のコースターであり、どこにいても良く目立ちます。
たまに運行車両の色を見て、2両運転かチェックしましょう。
巻き上げだけを見ると普通のアロー製ループコースターそのものです。
右に曲がりながらのファーストドロップも、元ループコースターである事を強く感じます。
SFMM バイパーでもファーストドロップが意外に良いと思っていて、これをあのラップバーとあれば普通に最高です。
この時点でもおそらく100km/hくらいは出ているでしょう。
待ち列からも良く見えます。このまま少し直進します。
大きく登って、セカンドドロップへ。
レールこそ新調されていますが、この辺りまではスチールファントム時代と同じレイアウトです。
地形を活かした大落差のセカンドドロップ!ここで最高速度137km/hへ!
木製コースターのサンダーボルトの支柱をくぐって、大ホースシューへ。最高に気持ち良い!
フラットライド「タートル」の真上を駆け抜けていく時、上り傾斜が浅くなるところで前の席では爆浮き!
駅舎横で3連キャメルバック!どの席でも爆浮き!!
この後にはダブルダウン風の落下もあります。
折り返してきて最後のキャメルバックとホップ!全て最高の浮き!!
待避線のレールは黒色になっています。
2両運転が良いペースでキマっていて、入線待ちもほぼ無し!
出口は入口とかなり離れており、複数回利用はちょっと面倒になっています。
出口通路では待避線のアロー製レールを間近で見ることができます(最高)
ライドフォトも生きています。ちょっと、本当に気に入ってしまったので、迷わず購入。

スーパーマンライドオブスチール/シックスフラッグス・アメリカ

設計/施工:インタミン
最高高度:60m
最大落差:62.5m
最高速度:117.5km/h
コース全長:1630m
最大傾斜角度:68度
安全装置:ラップバー、シートベルト
定員:4名×8両 32名 最大2編成運転
総工費:
乗車時間:2:10
最大プラスG:
周回数:1
乗車制限:
営業期間:2000/5/13-

インタミン製大型キャメルバックコースター。モデル名 メガコースター
1999年5月にダリエンレイクという、同じくシックスフラッグス系のパークに導入された同名機のミラーレイアウトとなっています。2000/5/5には、もう1機、同名でカスタムレイアウトのものがシックスフラッグス・ニューイングランドにも導入されました。(2度の改名を経て2016年からはスーパーマンザライドという名称で稼働)

日本人にとっては東京ドームシティ サンダードルフィンの兄弟機ということもあり、知名度はニューイングランド版に比べて劣るものの、一目置いていたコースターです。ファーストドロップに関してはサンダードルフィンに負けず劣らずのしっかりした浮遊感、落下感があります。

以降のコースはというと、他のインタミンメガコースターにはない特徴として印象に残るのは、ただの直進と大半径の水平ループ(上り下り各1回づつ)が採用されているという事です。私は、動画などでこれを見て、まるでレオマワールド ビバーチェのような退屈なコースだと感じていましたが、乗ってみるとそもそもの速さがある程度あること、その前後にはしっかりとエアタイムのある大キャメルバックがあることもあり、これはこれで、あり。と感じました。

最終ストレートには、カワセミやスーパーマンザライドなどにも通じる、ストレートの連続キャメルバックも配置されており、浮きの回数が足りないという不満はありません。冷静に数えてみると、ミレニアムフォースよりよほど多いということになります。

いかにもアメリカの大型コースターらしい、園の敷地から大きくはみ出して走るロケーションも気持ちよく、思ったよりずっと気に入ってしまいました。この日は土曜日にも関わらずガラガラで、1編成貸切、出口回らず先頭、最後尾乗り換えて周回などやりたい放題で乗れたのも思い出に残っています。

初乗車:2022/7/2
乗車回数:3回 総合評価:☆☆☆☆
お勧め乗車:最後尾>先頭

ハイパーコースターらしく園の最奥地にあります。(なんか奥にもう一機ある気がするなあ)
※腐ってもSixflagsの目玉コースターです。
※腐ってもSixflagsの目玉コースターです。 日本でも富士急などで設置されていたホームゲートにアクリル板、アメリカでは初めて見ました。
大丈夫、乗れるから、落ち着きなよ。
だから落ち着けって!!!(駅舎は薄暗く、オートだとシャッタースピードが遅くなりがちです)
高さ60mということで、サンダードルフィンよりは普通に低いということになります。
8両編成ということもあり、最後尾乗車が良いですね。
中盤は園内からは全く見えません。帰りのキャメルバック、まあまあ良いですよ。
ちょうどカワセミの最終ストレートの3連キャメルバックに近いです。
はい、ブレーキ。
ブレーキ。

・同社製メガコースター
スーパーマンザライド-SFNE

インティミデイター305/キングスドミニオン

設計/施工:インタミン
最高高度:93m
最大落差:91m
最高速度:145km/h
コース全長:1554.5m
最大傾斜角度:85度
安全装置:ショルダーハーネス
定員:4名×8両 32名 最大2編成運転
総工費:2500万ドル
乗車時間:3分
最大プラスG:
周回数:1
乗車制限:
営業期間:2010/4/2-

インタミン製大型キャメルバックコースター。同社製としては世界にシダーポイント、ミレニアムフォースとこれのみの、ギガコースターというモデルです。

ミレニアムフォース、スチールドラゴン2000から10年後の導入にも関わらず、高さ、速さ、全長、全てでそれらに劣り、しかもショルダーハーネス。当時発表を見て、バカにしてんのか、と思った事を覚えています。それから12年後、まさか自分の生涯ベストコースターになるとも知らず……!!

そう、何を隠そう、2022年現在の500弱の乗車機のうち、私にとって1位のコースターになりました。甲乙つけがたいとかじゃなくて、ダントツ一位です。

まず前提として、ファーストドロップ後の大カーブでのプラスGが凄い!という前評判を聞きすぎて、普通にギガコースターである事を失念して乗車しました。ハーネスの事もあり、気持ち良さではさすがにミレニアムフォースが上かなあというところですが、しっかりと世界最高レベルのファーストドロップから始まります。この年の旅行中、唯一のギガコースターだったこともあり、ここで普通に、あ、良い。となります。

そこからトップスピードで大カーブ。この、ちょうど上り坂に変わる辺り、ここで確かにグレイアウト(Gが加わり、視界が薄くなること)がありました。東武動物公園のカワセミに似たレイアウトですが、カーブ自体の半径は大きく、とにかく、速く、長いため、じわじわと意識が遠くなっていく感じ、急激に強いプラスGがかかる、例えばシャトルループの6Gなどとは全く違う、新鮮な感覚です。ここから解放されると同時にセカンドドロップの大キャメルバックでのエアタイム!気持ち良くないわけがありません!この調整、狙ってやっているんだとしたら、本当に凄い事だと思います。

ここから先は、小キャメルバックと急カーブの繰り返しが続きます。その様はまるで、シダーポイント、マーベリックの中盤ですが、こちらは90m下った後です。そもそもの速さがまるで違います。こんな超高速でこんなコースを駆け抜けるコースターは、世界唯一ではないかと思います。これまで乗っても乗っても満たされなかった欲求が、一気に満たされていくのを感じます。本当に夢のような時間です。

ファーストドロップ沿いで比較的大きいキャメルバックがあり、そこに1か所だけトリムブレーキがあります。これだけは、無くても良かったのでは?と思ってしまいますが、これに続けてもう1つキャメルバックを超え、どちらでも素晴らしいエアタイムがあります。もう少しだけ走って、終了。1500mということで、他のギガコースターより短い事は自明。スチールドラゴン2000からは1km近く短いことになります。

このままあと1kmも走ったら、後半にはかなり減速して、普通のキャメルバックコースターのようになってしまうでしょう。このコンセプトを最大限に楽しめる長さに留める事で、最高の乗後感を演出しています。マーベリックでは中間加速を設けることで対策がされていますが、言い換えればそれは一度区切りが入るという事。ノンストップで駆け抜ける点でこちらが圧倒的に上であると感じました。

これほどに優れたコースターでありながら、10年以上後継機はおろか類似機すら出来ておらず、世界のギガコースターの市場は既にB&M社に移りつつあります。ベスト1であり、オンリー1のコースターです。自分にとって、これを超えるコースターという物に、全く別の形で出会う可能性はありますが、少なくともこの路線においては、シンプルに規模のこともあり、これを超えるものはもうないのではないかと思っています。

初乗車:2022/7/2
乗車回数:5回 総合評価:☆☆☆☆☆
お勧め乗車:最後尾>先頭

遊園地自体の敷地が袋小路が多く、この先には本当にこれしかありません。
はい!やってきました、おなじみの乗るたび有料ロッカー系です。
柵大丈夫?
ミレニアムフォースなどと比べてもシンプルな乗り場です。
ハーネスが、以前よりは改善しているという事ですが、普通にラップバーならなお良いのに、と思ってしまいます。
この辺がちょうど一番グレイアウトして、まもなく最高のエアタイム、というところです。
この辺りは本当にノンストップ!近くで見ると平均速度の速さに驚かされます。
マーベリックにあった、明らかにグイっと進路を変える切り返し、こんな速度でやって楽しくないわけがありません!
わずかなトリムブレーキを経て、コース中でも最もシンプルな2連キャメルバックへ。
余力を残したままのブレーキに感じますが、このタイミングも絶妙で、これ以上長かったらダラダラしてしまうと思います。
背もたれ、ハーネス、そんな物の減点では他のコースターは到底追いつけない、圧倒的な体験でした!

・同社製ギガコースター
ミレニアムフォース-シダーポイント

ウォルダミア


アトラクション数:
営業期間:1896-

公式サイト:www.waldameer.com

ラヴィーンフライヤーⅡ
コメット
スチールドラゴン
ワールウィンド

ラヴィーンフライヤー3

ペンシルベニア州のエリーという土地にある遊園地。エリーとはつまりエリー湖のことで、シダーポイントからカナダズワンダーランドに向かう場合はちょうど通り道という立地です。シダーポイントに負けず劣らず、コースターなどの頂部からはエリー湖を一望することができます。

ちゃんとした入場ゲートがありますが入園無料で、アメリカではもはや珍しい、単券での利用もできます。今回は比較的長い滞在だったのでフリーパスを利用。混雑はほどほどで、満喫できました。値段は比較的お値打だと思います。

私自身が、ぼんやりとした「アメリカの古き良き遊園地」という物に慣れてきてしまった、という説が濃厚ですが、具体的に何が原因ということでもないのですが、「雰囲気がとても良いパーク」とは感じませんでした。同行者も類似の意見で、それで言うと、同州内ではクノーベルズなどの方が上、ということにはなります。ラヴィーンフライヤーⅡは一級品のコースターのため、それを目的にぜひ訪れてもらいたいパークです。


初来園:2022/6/24
来園回数:1回 総合評価:☆☆☆

入園前に”あの橋”と対面(大変興奮しました)
右の方はウォーターパークです。
入園無料ですが、いわゆる入園口はあります。
スモークフリーってどこでも吸っていいのかと思った。
閉園時間は天候やアテンダンス(入園者数)で変更することがあります。(正直でよろしい)
アーケードとか売店とか、ちょっとした切り取った風景がいかにもアメリカの遊園地って感じがあります。
韓国ではゲームセンターで写真を撮ってると怒られたことがありましたが、アメリカは大丈夫そうです。
ピザボートという謎の食べ物をチョイス
まあ、想像の範囲内
お土産は園内中央の一店のみです。

【未乗】ラヴィーンフライヤー3/ウォルダミア

設計/施工:E&Fマイラー
最高高度:
最高速度:
コース全長:
安全装置:ラップバー
定員:2名×6両 12名 最大1編成運転
乗車時間:
周回数:
乗車制限:
営業期間:2000-

同園内のミニコースター枠で、大人のみの利用は不可(のはず)です。より小型に感じるワールウィンド(くるくるコースター)は乗れるのに…?

アメリカでは比較的よく見かけるE&Fマイラーというメーカーのファミリーコースターというモデルで、コースはカスタムとの事です(なおさら乗っておきたかった!)

他園で乗車した類似機の感覚からしても、最後尾でのファーストドロップなどはなかなか良い横Gなのではないかと思います。一応水上になっているロケーションも良いですね。

乗りたい度:☆

珍しく写真も全然撮りませんでした。
大人だけでは乗れなさそうな雰囲気ですが、実態は不明
観覧車は1人では乗れないようです。

ラヴィーンフライヤーⅡ/ウォルダミア

設計/施工:グラビティグループ
最高高度:24m
最大落差:36m
最高速度:92km/h
コース全長:884m
最大傾斜角度:60度
安全装置:ラップバー、シートベルト
定員:4名×6両 24名 最大2編成運転
総工費:600万ドル
乗車時間:1:30
最大プラスG:
周回数:1
乗車制限:
営業期間:2008/5/17-

グラビティグループ製コースター。木製トラック、鉄支柱のハイブリッドコースターです。同社としてはハデス、ボヤージュ、ボードウォークバレットと来て4機目のコースターです。

高さこそ24mと高くは無いのですが、地形を活かしたレイアウトになっており、ファーストドロップは36mの落差。角度も60度と申し分なく、なにより、最高点から目の前に広がるエリー湖の絶景が最高!そこから、有名な公道を超える青色のネットで覆われた橋を超えるキャメルバックへ。往路と復路、どちらも同じ曲線を描くその姿はまるでハリウッドドリームザライドのよう。折り返し側ではかなり小刻みなカーブもあります。

復路の橋を越えてすぐのトンネル(こちらは、ちゃんと目隠しがされた暗いトンネルです)内での2連キャメルバックも最高!以降も、最後までカーブとキャメルバックを繰り返し、大満足のコースです。

ところで、なぜⅡかと言うと、同名の1(無印)が1922-38に同園に存在したとのことです。ここまではよくある話として、同園内にはラヴィーンフライヤー3(ミニコースター 大人のみの乗車不可)が、Ⅱよりも前の2000年にオープンしています。つまり2022年現在の園内には、Ⅱ(3より後にオープン)と3(2を飛ばして先にオープン)があって、3の方が小型という状態になっています。それぞれローマ数字とアラビア数字が違うのも気になるところです。

初乗車:2022/6/24
乗車回数:3回 総合評価:☆☆☆☆☆
お勧め乗車:最後尾?右側

入園口から園の奥の方に乗り場があり、コース全体もほぼ園外にあります。
こういった説明のパネルがいくつか設置されています。
詳細なスペックを公式で書いてくれるのも嬉しいですね。
待ち列は細めです。
車輌はシンプルな2×2のPTCトレインです。
この日はガラガラで1両運転でした。こんな日でもスタッフは3人くらい乗り場にいるので、すぐに発車してくれます。
手荷物は降車口側に置くことができます(この写真は多分ブレーキを撮ったもの)
スタッフのハンドサインについてはこちらをご参照ください。
巻き上げは24mとのことで、高くはないですね。最高地点に旗が立ってるの、アメリカ!って感じで最高ですね。
ほぼ園外を走るため、走行中の写真があまりありません。こちらは来園前の車内から見た”あの橋”
ファーストドロップから橋を渡って、奥で折り返してきてからは小刻みなアップダウンとカーブを繰り返します。
木製コースターとしてはかなりバンクの利いたカーブです。
一見遅そうに見えるキャメルバックも、しっかり浮きます。
しいて言えば、終わり際はさすがに遅さを感じます。

・同社製類似機種
ボヤージュ-ホリディワールド

コメット/ウォルダミア

設計/施工:
最高高度:11m
最大落差:7.5m
最高速度:40km/h
コース全長:396m
安全装置:ラップバー
定員:4名×4両 16名 最大2編成運転
乗車時間:
最大プラスG:1:30
周回数:1
乗車制限:
営業期間:1951-

1951年オープンの、2023年現在の同園内では最古のコースター。しれっと日本の全コースターより古いコースターに乗れたという事になります。

高さ11mの小型木製コースターですが、軽い浮きと心地よい振動が味わえる、良いファミリーコースター、という印象です。

アメリカで何か所も老舗遊園地を回ると、大体どのパークにも”この枠”があり、そのいずれもが良い状態で稼働しており、誰もが楽しそうに乗っています。アメリカに根付く木製コースターという文化、歴史を感じる一品です。

初乗車:2022/6/24
乗車回数:2回 総合評価:☆☆
お勧め乗車:先頭?

この頃の木製コースターあるある、カーブした乗り場です。
待ち列に沿って発車していきます。
そんなに並んでいませんでしたが、2両運転が綺麗に決まっていて心地よいです。
11mということで、ちょうど浅草花やしきローラーコースターくらいの巻き上げです。
巻き上げ速度は速めです。
プールエリアのカラフルなウォータースライドが見えます。
コースレイアウト自体は、ごく普通のキャメルバックです。
こんなピクニックエリアの真横も走ります。
終わり際の雰囲気はエルフ-ひらかたパークに似てる、かも…

スチールドラゴン/ウォルダミア

設計/施工:マウラー社
最高高度:15.5m
最高速度:60km/h
コース全長:424m
最大傾斜角度:50度
安全装置:ラップバー
定員:4名
総工費:400万ドル
乗車時間:1:30
最大プラスG:
周回数:1
乗車制限:
営業期間:2004/7/2-

マウラー製スピニングコースター。機種としては、以前東京ドームシティアトラクションズにあったスピニングコースター舞姫の仲間ですが、マウス系らしいカーブはほぼ無しで、大バンクカーブやトリックトラックなど多彩なコースが光る高密度のコースです。

前後背中合わせの乗車で、回り始めたらどうせ同じ、と思いきや、ファーストドロップまでは回転ロックで走行するため、時間があれば乗り比べたいところ。個人的には別に後ろ向きで落ちても…と思ってしまったので、前向き乗車がお勧め。

ハーシーパークではラフトラックという名称の屋内版の同型機に乗り、つまりそれが上位互換という事になりますが、こちらを後に乗ったらまた答え合わせのようになって面白いかもしれません。

初乗車:2022/6/24
乗車回数:2回 総合評価:☆☆
お勧め乗車:前向き側>後ろ向き側

身長の上限があります。
ドラゴンの絵が描いてある車両。待ち列から車庫が良く見えます。
待ち時間は車輪でも舐めるように見て楽しく過ごしましょう。
乗車側と降車側の真ん中に荷物を置いてから乗り込む、日本のマウス系にも近い運営です。
つまり、スピニングコースター舞姫の同型機ということです。
マウス系らしいカーブはほぼ無く、かなりダイナミックなコースです。普通に、小型スピニングコースターとしては最高レベルかと。

・同社製同一コースレイアウト
ラフトラック-ハーシーパーク

ワールウィンド/ウォルダミア

設計/施工:SBF Visa
最高高度:
最高速度:
コース全長:
安全装置:ラップバー
定員:4名×4両 16名 最大1編成運転
乗車時間:
周回数:4
乗車制限:
営業期間:2020/7/3-

SBF Visa製スピニングコースター。ドラゴンコースターなどよりさらに短い、8の字に交差しただけの大変短いコースです。

日本でも生駒山上遊園地、清水マリーナサーカスの2か所で乗ることができるこのコースターこそが、このウォルダミアパークでラヴィーンフライヤーⅡ以降12年ぶりに新設された、最新のコースターです。世界中に増殖を続ける大ヒットモデル。まさかアメリカでまで乗ることになるとは思いませんでした。

同園内にはスチールドラゴンというマウラー社製の背中合わせで乗車するスピニングコースターが2004年から稼働しており、わずか5機のうち2機がスピニングという不思議な園の構成となっています。

初乗車:2022/6/24
乗車回数:1回 総合評価:星ゼロ
お勧め乗車:最後尾

ペンシルバニアの遊園地では大体この表示がありました。
シートベルトが若干少ない以外、日本で乗れるものと同じです。
乗っても日本版と全く同じです。

・同社製同一コースレイアウト
くるくるコースター-生駒山上遊園地
くるくるコースター-清水マリーナサーカス

広島県

みろくの里
マリーナサーカス

その他の施設

県内最大のパークとしてみろくの里がありますが、最寄り駅としては福山駅で、かなり岡山県寄りです。同駅からは、福山メモリアルパーク(その他の施設のページで取り上げています)にも行くことができます。

広島市にはというと、マリーナサーカスがありますが、こちらは他のショッピングモール系施設の例に漏れず、借地期間の満了を持って2025年3月までに解体予定との事です。隣接の水族館のページによると、最終営業日は2024年11月予定との事。あと1回くらい来園しておきたいところです。跡地にはモビリティゲートという多目的サーキット、及びエンターテイメント施設が建設予定との事です。

過去にあったパークとして有名なのは、まず何といっても広島ナタリーです。明昌製のループザループや、1977年オープンの海上コースター(日本初という記述をたまに見かけますが、谷津遊園の前例あり)などが有名でした。1996年閉園。跡地に名残が少し残っているそうなので、いつか見に行ってみたいと思っています。

もう1園、おそらく同県内で最大のパークながら、最も短命だったのが1992-98の6年間営業した、呉ポートピアランドです。跡地は、一部建物などをそのままに、呉ポートピアパークという公園になり現存しています。名前からも分かる通り、2006年に閉園した、神戸ポートピアランドの系列で、マスコットキャラクターや一部アトラクションを共有していました。

みろくの里だけであれば、岡山県と組み合わせてサクッと回ってしまうのが良いと思います。マリーナサーカスだけを目的に、というのはなかなか厳しいと思うので、無理やり山口県と組み合わせて、とも思うのですが、なかなか効率よく回るのが難しい県です。