フラッシュ:バーティカルベロシティ/SFDK

設計/施工:インタミン
最高高度:45m
最高速度:104km/h
コース全長:192m
最大傾斜角度:90度
安全装置:ショルダーハーネス
定員:4名×7両 28名 最大1編成運転
乗車時間:
周回数:2.5往復
乗車制限:身長54インチ以上75インチ以下
営業期間:2001/6/8-

インタミン製往復インバーテッドコースター。機種名としてインパルスコースターと呼ばれており、私含めて当たり前にその名前を使うコースターファンは多いですが、冷静に考えたらよく分かんないですよね。

機種としては片方がツイスト(ひねりあり)で、片方がスパイク(垂直タワー)の、ツイスト&スパイクというモデルですが、特にツイスト側のコースに注目。わずか30度ほどでしょうか。自慢の垂直タワーが無く、非常に薄い傾斜になっています。これは、2023年現在においても世界唯一の要素です。

乗ってみて納得、これはずばり、最後尾に乗るとせっかくのツイストにほぼかからずバックドロップしてしまうという、従来の垂直モデルの欠点を補い、どの列でも満遍なくツイストできるための工夫だったのです。最後尾と言えばこの機種全般の、折り返し側での垂直落下を一番長く楽しめる特等席。ありがたい配慮です。

気になったので先頭も乗ってみるとこれまた納得。ツイスト部分に突っ込む速度が相対的に速くなり、グイっと回される楽しさがありました。そもそもとして、インバーテッドコースターなので視覚的にも先頭が良く、どちらの席も甲乙つけ難い魅力があります。この日は他のコースターは1回づつしか乗れないほどの大混雑日でしたが、乗り比べておいて良かった。

ドーニーパークのポゼッシドなど、普及している一般的なツイスト&スパイクに乗ったことがあれば、ここならではの先頭を、そうでなくとも、シンプルにこの機種の魅力をしっかり味わいたいときは最後尾を、という具合で選ぶのが良いと思います。リニア系あるあるで、運休が非常に多いので、動いていたらすぐに乗るのが良いですね。

初乗車:2023/6/24
乗車回数:2回 総合評価:☆☆
お勧め乗車:先頭≧最後尾

2018年からフラッシュのテーマが足されたようです。
足元の昇降機構なんてもちろんないよ(もしかしてリニアゲイルにしか無かったのでは…?)
ドーニーパークで乗ったポゼッシドとほぼ同じ、非常に力強いちゃんとした加速です。
フラッシュになる前の塗装がこんにちはしかけちゃってますね。
このフロントタワーが名物!世界唯一の垂直ではないインタミンインパルスです!
こんな真下も通れるので最高です。
垂直verとはまた違った良さがあります。
バックタワーはスパイク!最後尾では変わらず良い浮き!
これで頂部ロック機構まで生きてたらたまらないと思います。

・同社製類似機種
ポゼッシド-ドーニーパーク
ウィケッドツイスター-シダーポイント
リニアゲイル-東京ドームシティ

スーパーマンザライド/シックスフラッグスニューイングランド

設計/施工:インタミン
最高高度:63m
最大落差:67m
最高速度:124km/h
コース全長:1646m
最大傾斜角度:72度
安全装置:ラップバー、シートベルト
定員:4名×8両+2名×1両 34名 最大2編成運転
総工費:1200万ドル
乗車時間:2:35
最大プラスG:3.6G
周回数:1
乗車制限:身長54インチ以上76インチ以下
営業期間:2000/5/5-

インタミン製大型キャメルバックコースター。メガコースターとしては最初期型にあたり、これ以前のダリエンレイク、シックスフラッグスアメリカの2機はミラーレイアウトだったためカスタムレイアウトとしては初という事にもなります。

最初期型とは言ったものの、東京ドームシティ サンダードルフィンをはじめ複数の後継機に乗ってから満を持して乗車すると、むしろインタミンメガの総集編という風に感じました。つまり、逆なんですけどね。総本山としてのこれがあって、この中から要素をピックアップして、後継機たちが生まれていった、と。

大らかなキャメルバックを繰り返す前半と、比較的細かな動きが楽しめる後半に分かれており、全編に渡ってエアタイムが楽しめる、極めて優れた総合力の高いコースターと言えます。一方で、では、例えば後半の振り回され具合、浮き方の強さ(イジェクター)の具合、これらで言えば、シダーポイント マーベリックやキングスドミニオン インティミデイター305はおろか、東武動物公園 カワセミよりも下であると感じました。前半のダイナミックさもつまり、シンプルに規模の差でシダーポイント ミレニアムフォースには劣るということになります。

「サンダードルフィンのファーストドロップと、カワセミの後半、合体させたら面白そうなのに…」そんな日本人の願いを叶えてくれる夢のコースター、ただし、それ以上でも、以下でも無い。くらいの認識で乗れば、大満足のコースターだと思います。同園内にはRMC製ウィケッドサイクロンも開業しており、ちょうどナガシマスパーランドのスチールドラゴンと白鯨に近い、良い2大コースターとなっています。

初乗車:2022/6/30
乗車回数:2回 総合評価:☆☆☆☆☆
お勧め乗車:最後尾

入口は園の一番奥です。黙って直進すれば着きます。
なんか端にちょこんとテストカーがありました。ラップバーがT字ではない、背もたれが高いなど他のメガコースターと相違点があります。
このパークは荷物ロッカーあるのですが、預けずに地面直置きが横行しており、身長計測棒持ってる右奥のお姉さんも容認してくれます。
毎度のことですが、ロッカー預けてからこんなに並ぶと思うとぞっとします。この日は、ショートカットし放題抜かし放題で障害物競走みたいになっていて面白かったです。
シックスフラッグスらしく、こういう看板がいっぱい立っています。
はい!乗り場です!ついにあのスーパーマンに乗れる!
GTAアピールは基本(誇らしい、良い事です。)
SFNEほぼ全機種にあるメーカー、スペックのプレート 定員の変更もちゃんと反映されてます。
スーパーマンライドオブスチール時代と比べて、先頭が白っぽくなったのも違和感があります。
普通にメガコースターなので、十分高いです。巻き上げ方法は普通にチェーンです。
スーパーマンライドオブスチール-SFAmとほぼ同規模のファーストドロップ。編成が長い事はあまり気になりませんでした。
いきなり地下トンネルを発動してくれるので視覚的にも良い感じです。
大キャメルバックを1つ経て、奥側のホースシューで折り返し
復路も気持ちいい大キャメルバック
気持ち良い大キャメルバック(他に言う事無いのか)
三角形の造形物
後半、駅舎側に戻ってきてからは少しトリッキーなコースになります。
カワセミのS字キャメルバックのような挙動を期待すると、ちょっと肩透かしを食らってしまうかもしれません。
この辺りのカーブとキャメルバックの繰り返しも、息つく間もなく、というよりは、比較的大らかな走りだとは思いました。
この次の地下トンネルは、良いですね。視覚変化は大事。
閉まるの?
トンネルを抜けたらラストは2連キャメルバックです。
キャメルバック後は、右カーブして終了です。
アメリカ人、この合成でどの席でも先頭っぽくなるライドフォト好きすぎでは。

・同社製メガコースター
スーパーマンライドオブスチール-シックスフラッグスアメリカ

スーパーマンライドオブスチール/シックスフラッグス・アメリカ

設計/施工:インタミン
最高高度:60m
最大落差:62.5m
最高速度:117.5km/h
コース全長:1630m
最大傾斜角度:68度
安全装置:ラップバー、シートベルト
定員:4名×8両 32名 最大2編成運転
総工費:
乗車時間:2:10
最大プラスG:
周回数:1
乗車制限:
営業期間:2000/5/13-

インタミン製大型キャメルバックコースター。モデル名 メガコースター
1999年5月にダリエンレイクという、同じくシックスフラッグス系のパークに導入された同名機のミラーレイアウトとなっています。2000/5/5には、もう1機、同名でカスタムレイアウトのものがシックスフラッグス・ニューイングランドにも導入されました。(2度の改名を経て2016年からはスーパーマンザライドという名称で稼働)

日本人にとっては東京ドームシティ サンダードルフィンの兄弟機ということもあり、知名度はニューイングランド版に比べて劣るものの、一目置いていたコースターです。ファーストドロップに関してはサンダードルフィンに負けず劣らずのしっかりした浮遊感、落下感があります。

以降のコースはというと、他のインタミンメガコースターにはない特徴として印象に残るのは、ただの直進と大半径の水平ループ(上り下り各1回づつ)が採用されているという事です。私は、動画などでこれを見て、まるでレオマワールド ビバーチェのような退屈なコースだと感じていましたが、乗ってみるとそもそもの速さがある程度あること、その前後にはしっかりとエアタイムのある大キャメルバックがあることもあり、これはこれで、あり。と感じました。

最終ストレートには、カワセミやスーパーマンザライドなどにも通じる、ストレートの連続キャメルバックも配置されており、浮きの回数が足りないという不満はありません。冷静に数えてみると、ミレニアムフォースよりよほど多いということになります。

いかにもアメリカの大型コースターらしい、園の敷地から大きくはみ出して走るロケーションも気持ちよく、思ったよりずっと気に入ってしまいました。この日は土曜日にも関わらずガラガラで、1編成貸切、出口回らず先頭、最後尾乗り換えて周回などやりたい放題で乗れたのも思い出に残っています。

初乗車:2022/7/2
乗車回数:3回 総合評価:☆☆☆☆
お勧め乗車:最後尾>先頭

ハイパーコースターらしく園の最奥地にあります。(なんか奥にもう一機ある気がするなあ)
※腐ってもSixflagsの目玉コースターです。
※腐ってもSixflagsの目玉コースターです。 日本でも富士急などで設置されていたホームゲートにアクリル板、アメリカでは初めて見ました。
大丈夫、乗れるから、落ち着きなよ。
だから落ち着けって!!!(駅舎は薄暗く、オートだとシャッタースピードが遅くなりがちです)
高さ60mということで、サンダードルフィンよりは普通に低いということになります。
8両編成ということもあり、最後尾乗車が良いですね。
中盤は園内からは全く見えません。帰りのキャメルバック、まあまあ良いですよ。
ちょうどカワセミの最終ストレートの3連キャメルバックに近いです。
はい、ブレーキ。
ブレーキ。

・同社製メガコースター
スーパーマンザライド-SFNE

インティミデイター305/キングスドミニオン

設計/施工:インタミン
最高高度:93m
最大落差:91m
最高速度:145km/h
コース全長:1554.5m
最大傾斜角度:85度
安全装置:ショルダーハーネス
定員:4名×8両 32名 最大2編成運転
総工費:2500万ドル
乗車時間:3分
最大プラスG:
周回数:1
乗車制限:
営業期間:2010/4/2-

インタミン製大型キャメルバックコースター。同社製としては世界にシダーポイント、ミレニアムフォースとこれのみの、ギガコースターというモデルです。

ミレニアムフォース、スチールドラゴン2000から10年後の導入にも関わらず、高さ、速さ、全長、全てでそれらに劣り、しかもショルダーハーネス。当時発表を見て、バカにしてんのか、と思った事を覚えています。それから12年後、まさか自分の生涯ベストコースターになるとも知らず……!!

そう、何を隠そう、2022年現在の500弱の乗車機のうち、私にとって1位のコースターになりました。甲乙つけがたいとかじゃなくて、ダントツ一位です。

まず前提として、ファーストドロップ後の大カーブでのプラスGが凄い!という前評判を聞きすぎて、普通にギガコースターである事を失念して乗車しました。ハーネスの事もあり、気持ち良さではさすがにミレニアムフォースが上かなあというところですが、しっかりと世界最高レベルのファーストドロップから始まります。この年の旅行中、唯一のギガコースターだったこともあり、ここで普通に、あ、良い。となります。

そこからトップスピードで大カーブ。この、ちょうど上り坂に変わる辺り、ここで確かにグレイアウト(Gが加わり、視界が薄くなること)がありました。東武動物公園のカワセミに似たレイアウトですが、カーブ自体の半径は大きく、とにかく、速く、長いため、じわじわと意識が遠くなっていく感じ、急激に強いプラスGがかかる、例えばシャトルループの6Gなどとは全く違う、新鮮な感覚です。ここから解放されると同時にセカンドドロップの大キャメルバックでのエアタイム!気持ち良くないわけがありません!この調整、狙ってやっているんだとしたら、本当に凄い事だと思います。

ここから先は、小キャメルバックと急カーブの繰り返しが続きます。その様はまるで、シダーポイント、マーベリックの中盤ですが、こちらは90m下った後です。そもそもの速さがまるで違います。こんな超高速でこんなコースを駆け抜けるコースターは、世界唯一ではないかと思います。これまで乗っても乗っても満たされなかった欲求が、一気に満たされていくのを感じます。本当に夢のような時間です。

ファーストドロップ沿いで比較的大きいキャメルバックがあり、そこに1か所だけトリムブレーキがあります。これだけは、無くても良かったのでは?と思ってしまいますが、これに続けてもう1つキャメルバックを超え、どちらでも素晴らしいエアタイムがあります。もう少しだけ走って、終了。1500mということで、他のギガコースターより短い事は自明。スチールドラゴン2000からは1km近く短いことになります。

このままあと1kmも走ったら、後半にはかなり減速して、普通のキャメルバックコースターのようになってしまうでしょう。このコンセプトを最大限に楽しめる長さに留める事で、最高の乗後感を演出しています。マーベリックでは中間加速を設けることで対策がされていますが、言い換えればそれは一度区切りが入るという事。ノンストップで駆け抜ける点でこちらが圧倒的に上であると感じました。

これほどに優れたコースターでありながら、10年以上後継機はおろか類似機すら出来ておらず、世界のギガコースターの市場は既にB&M社に移りつつあります。ベスト1であり、オンリー1のコースターです。自分にとって、これを超えるコースターという物に、全く別の形で出会う可能性はありますが、少なくともこの路線においては、シンプルに規模のこともあり、これを超えるものはもうないのではないかと思っています。

初乗車:2022/7/2
乗車回数:5回 総合評価:☆☆☆☆☆
お勧め乗車:最後尾>先頭

遊園地自体の敷地が袋小路が多く、この先には本当にこれしかありません。
はい!やってきました、おなじみの乗るたび有料ロッカー系です。
柵大丈夫?
ミレニアムフォースなどと比べてもシンプルな乗り場です。
ハーネスが、以前よりは改善しているという事ですが、普通にラップバーならなお良いのに、と思ってしまいます。
この辺がちょうど一番グレイアウトして、まもなく最高のエアタイム、というところです。
この辺りは本当にノンストップ!近くで見ると平均速度の速さに驚かされます。
マーベリックにあった、明らかにグイっと進路を変える切り返し、こんな速度でやって楽しくないわけがありません!
わずかなトリムブレーキを経て、コース中でも最もシンプルな2連キャメルバックへ。
余力を残したままのブレーキに感じますが、このタイミングも絶妙で、これ以上長かったらダラダラしてしまうと思います。
背もたれ、ハーネス、そんな物の減点では他のコースターは到底追いつけない、圧倒的な体験でした!

・同社製ギガコースター
ミレニアムフォース-シダーポイント

【未乗】フラッシュ:バーティカルベロシティ/シックスフラッグス・グレートアメリカ

設計/施工:インタミン
最高高度:56m
最高速度:112km/h
コース全長:192m
最大傾斜角度:90度
安全装置:ショルダーハーネス
定員:4名×7両 28名 最大1編成運転
乗車時間:
周回数:
乗車制限:
営業期間:2001/5/18-

インタミン製インパルスコースターと呼ばれる、吊り下げ式往復コースター。その中でもツイスト&スパイクと言う最も普及しているモデルで前向きドロップはストレート、後ろ向きドロップはひねりになっています。

このモデルの1号機と言うのが、我らが東京ドームシティアトラクションズのリニアゲイル。前後タワー共にストレートのこちらは、つまりスパイク&スパイクというモデルで、結果としては世界唯一にもなりました。更にこれを進化させた形でシダーポイントのウィケッドツイスターなどのツイスト&ツイスト(前後タワーひねり)が生まれました。

ドーニーパークで同型機のポッシードに乗車した感想として、特に最後尾に乗れば、バックタワーの頂上でかなり長い浮きの時間があり、スピード感も十分。申し訳ないですが、リニアゲイルとは比べ物にならないほどの上位機であると感じました。

ここでこれにぜひ乗りたい、とは思いませんが、他園での利用が無ければ、ぜひ乗るべきコースターであると言えるかと思います。

乗りたい度:☆

元々は単にバーティカルベロシティで略してV2という名称だったようです。
Unavailableって表現の看板あまり見ない気がします。
バックタワーはスパイク(直線)です。
フロントタワーはツイストです。このモデルが一番普及しています。

・同一コースレイアウト
ポッシード-ドーニーパーク など

・同社製類似機
リニアゲイル-東京ドームシティ
ウィケッドツイスター-シダーポイント