ライトニングラン/ケンタッキーキングダム

設計/施工:チャンスライド
最高高度:
最大落差:30.5m
最高速度:88.5km/h
コース全長:762m
最大傾斜角度:80度
安全装置:ラップバー、シートベルト
定員:4名×5両 20名 最大2編成運転
総工費:700万ドル
乗車時間:2:00
最大プラスG:
周回数:1
乗車制限:身長48インチ以上
営業期間:2014/5/24-

チャンスライド製中型キャメルバックコースター。モデル名をハイパーGT-Xコースターといい、2023年現在世界唯一、2024年にはアリゾナ州に10年越しでやっと後継機がオープン予定という大変希少な機種です。

1987年から2009年まで続いたシックスフラッグス運営を離れ、2014年にケンタッキーキングダムとして再オープンした際の目玉コースターとして導入され、2023年現在もストームチェイサーと並んで同園のメインといえます。

さて、チャンスライド?ハイパーGT-X?ドラゴンボールか何か?となる方もいらっしゃるかと思いますが、チャンスライドとは1961年創立の歴史あるアメリカの遊具メーカーで、ファミリーコースターやトボガン(垂直に巻き上げて水平ループを繰り返して降りてくるコースター)などを手掛けています。日本には豆汽車がいくつか導入されています。そんなチャンス社が2001年に買収したのがD.H.モーガン、ホワイトキャニオンなど木製コースター用の車両や、スチールドラゴン2000など鉄製ハイパーコースターで知られるメーカーです。つまり、非常にざっくり言うと、モーガンハイパーの後継機かつ小型版ということができるかと思います。

いざ乗ってみると、滑らかな走りと非常に強い浮きが連発する、小規模ながら満足度の高い今どきらしいスチールコースターに仕上がっていました。イメージとしては、ちょうどインタミンメガ(サンダードルフィンなど)に対する小型版であるところのメガライト(カワセミなど)に近いです。コース後半にはRMC製コースターに見られる逆バンクに似た外に振られるような動きや、地面すれすれを右左に連続カーブする動きもあり、エアタイムだけではない魅力もしっかり持っています。

私個人のコースター巡りの優先度として、特にこういった他パークに類似機などが無いというのは実際に乗るまでわからない独特のわくわく感があり、非常に期待を寄せての乗車でした。もちろん、期待通りの素晴らしいコースターだったのですが、言い換えると、期待以上の何か、は、特になかった、とも感じてしまいました。勝手に期待して、そんな事を言われても、というのは、つまりそうなのですが、特に同園内にはRMC製のI-Boxコースター、ストームチェイサーが稼働しており、実質的にはそれが上位互換のように感じてしまいました。

初乗車:2023/6/29
乗車回数:3回 総合評価:☆☆☆☆
お勧め乗車:最後尾>先頭

入口と駅舎は、グリーズドライトニン(シャトルループ)の物を流用しています。
乗り場の前側に不使用のホームゲートがあります(写真無し)
RMCに近い雰囲気の座席です(足押さえあり)
落差30.5mということで、せいぜい32mくらいの巻き上げでしょうか。メガライトとほぼ同規模といえます。
ファーストドロップは80度ということで結構急です。
キャメルバックは全てよく浮きます。
フィニッシュ直前には連続キャメルバックがあります。
紫と緑の2編成保有で、この日は1両運転でしたが、車両入替があったようです。