ボヤージュ/ホリディワールド

設計/施工:グラビティグループ
最高高度:48.5m
最大落差:47m
最高速度:108km/h
コース全長:1963.5m
最大傾斜角度:66度
安全装置:ラップバー、シートベルト
定員:4名×6両 24名 最大2編成運転
総工費:850万ドル
乗車時間:2:45
周回数:1
乗車制限:身長48インチ以上
営業期間:2006/5/6-

グラビティグループ製ハイブリッドコースター。鉄支柱で木製走路なので、分類としては木製コースターになります。そして、いわゆる木製コースターらしい木製コースターとしては世界最大級でもあります。また、同社製としてはハデス-マウントオリンポスに次いで2機目ながら、2023年現在においても最大のコースターです。

レイブン、レジェンドと規模を大きくしながらCCI(GGの前身といえるメーカー)の木製を導入してきた同園の集大成ともいえるコースターで、以降の投資は鉄製を中心に切り替えています。そして、私にとっても木製コースターの集大成、累計一位!と感じました。理由としては、もうこれはシンプルに、超大きく、超長く、超面白い、ということです。

コースレイアウトはいわゆるアウト&バックに分類される、行って帰ってくる遠目にはシンプルそうに見えるコースですが、各所に技が多数仕込まれており、これだけの長さを持ちながら全く飽きません。浮きの気持ちよさ、振動の心地よさ、木々の間を駆け抜ける爽快感は前提として、その上でこれだけ多彩に魅せてくれるのは凄いと思います。比べるべきコースターではないかもしれませんが、ビースト-キングズアイランド、ボルダーダッシュ-レイクコンパウンスなど、比較的近い(?)コンセプトで高評価の木製たちと比べても、圧倒的であると感じました。

来園日はレイブンが終日運休で乗ることができなかったので、つまりこのパークには必ずもう1度訪れるつもりなのですが、そうでなくても絶対にまた乗りに行きたいと思える最高のコースターでした!

初乗車:2023/6/29
乗車回数:2回 総合評価:☆☆☆☆☆
お勧め乗車:最後尾(前列?)>先頭

サンクスギビング(感謝祭)エリアにあります。(本当に最高のコースターをありがとうございます。)
シンプルに見える駅舎ですが、中はなかなか入り組んだ構造になっています。
というのも、こんなようにあちこちに扉と階段があり、アメリカあるあるで、空いていても封鎖してくれないので、初見だとちょっとした迷子に。
そしてたどり着いた地下1階はこんなぎっちりのキューライン。これ全部並んだらかなりの待ちになると思いますが、空間を有効活用する意味ではこれはいいですね。(日本こそやるべきでは)(比較的雨が多い園なので、待ち列を屋内にする工夫の一環なのかな)
迷わず階段を上がっていくと乗り場に着きます。もちろん好きな列に並べます。また、このパークは荷物周りは全体的に日本に近く、ジップ付きポケットや服の中のウエストポーチも取るように言われ、出口側の棚に置くように言われます。その代わり、待ち列へ荷物を持ち込めないなどはありません。(当たり前の事を書いているようですが、各園独自のルールがありますので都度従いましょう)
PTCの極めてシンプルな車両です。同園の3大木製はほぼ同じ車両ということになります。(過去にはティンバーライナーの導入を検討したそうですが…?)(7両→6両に減らした過去もあるそうですが…?)
発車すると目の前に巨大な巻き上げが立ちはだかります。
閉園間際の数回だけはライトオンに。アメリカはサマータイムの関係もあり、20時閉園とかでもほぼナイトライドは乗れません。
RMCやインタミンプレハブなどではない、いわゆる木製では世界最大のファーストドロップ…まで書いて、これはスチールストラクチャーのハイブリッドで、インタミンプレハブの方がよほど純木製である事を思い出しました。難しいですね、コースターを分類するのは。
本編はほぼ森の中なので、走行の様子を見ることができるのは本当にラストだけです。
車庫入れ前の空出しでは最終ブレーキ入る前に次の車両発車!(営業運転もこのペースで3両やってどうぞ)
ラヴィーンフライヤー2でも感じたのですが、グラビティグループの大バンクカーブはGCIのそれより若干横G強めな気がします。(もちろんそれも好きです)
アウト&バックのレイアウトなので、駅舎側に戻ってきたらもう終わりかなと思う所ですが、そこからも結構あってもう大満足です。
大満足すぎる最高のコースターでした!

・同社製類似機種
ラヴィーンフライヤーⅡウォルダミア