ミュージックゴースター/みろくの里

設計/施工:明昌特殊産業
最高高度:
最大落差:
最高速度:
コース全長:
最大傾斜角度:60度
安全装置:ショルダーハーネス
定員:4名×6両 24名 最大1編成運転
乗車時間:
最大プラスG:
周回数:1
乗車制限:
営業期間:1989-

サノヤス製キャメルバックコースター。
急傾斜のファースト、セカンドドロップでの強い浮きが最大のウリです。
レイアウトは仙台ハイランド(閉園)にあったハリケーンコースターによく似ています。
6両編成中後ろ2両が逆向きになっており、サノヤスのパワフルな浮きを後ろ向きで体験できるという点がここならではかと思います。
激遅巻き上げとタイヤブレーキの超クラシックコースターですが、2019年のリニューアルで駅舎付近に爆音でEDMの音楽が流れるようになりました。
モダンな雰囲気ではありますが、乗車中は全く聴こえないのが残念。

初乗車:2019/8/25
乗車回数:約9回 総合評価:☆☆
お勧め乗車:最後尾>先頭>4両目

ミュージックは良いとして、GO-STARとは…?
ブギウギスペースコースターを思い出す、前後に分かれた待ち列です。
もちろん、繁忙時も下にスタッフなどいないので、列の雰囲気を見て並びます。
サノヤスの昔ながらの車輛が、しれっと後ろ向きに連結しています。
こんな昔ながらの駅舎ですが、爆音でEDMが常時かかっています(は?)
特等席の最後尾をバックでしか乗れないのは、まあ良くも悪くも、とは思います。
このカーブの辺りで奥の方を見ると、安置されてる古い遊具などが良く見えるので左側に乗るのがお勧めです。
4両目(前向きの実質最後尾)でも、十分良い浮きです。
上りも結構急角度です。
仙台ハイランド、ハリケーンコースターとは、ほぼミラーレイアウトということになります。
この水平ループは、ハリケーンコースターでもヒルゼンコースターでもどうしても蛇足に感じてしまいます。
スピーカーが配置されていますが、乗っているとほぼ音楽は聴こえません。
そういえば、走路の下普通に歩かせてもらえるんですねここは。
最後少し登って終了です。
この、上るよりも前、まだバンクが付いているところからタイヤブレーキが始まるの、どうかしてると思います(褒めてる…?)

・同社製類似コースレイアウト
ダウンヒルコースター-サンタプレゼントパーク
ハリケーンコースター-仙台ハイランド
キャメルバックコースター-梅津寺パーク
ヒルゼンコースター-ヒルゼン高原パーク

海賊島タイフーン/芝政ワールド

設計/施工:サノヤス・ヒシノ明昌
最高高度:
最高速度:45km/h
コース全長:420m
安全装置:ラップバー
定員:4名×2両 8名 最大3編成運転
乗車時間:
周回数:1
乗車制限:身長110cm以上 7歳未満付き添い要
営業期間:2000/3/18-

サノヤス・ヒシノ明昌製ミニコースター。
姫路セントラルパーク ラビリンス、東条湖おもちゃ王国 テキサスブロンコ、モザイクガーデン ミニコースターが同型機です。
つまり、なぜか兵庫県に3つある機種がひょっこり福井でも乗れる、ということになりますが、その中でも最も造形が凝っているのがこれです。
テキサスブロンコも系統としては近く、岩山を模した造形がありますが、本機ではそれに加えて専用のスタッフコスチュームなどもあり、良い雰囲気です。
コースとしては汎用機だけあり、規模以上のロングランを感じる楽しめるものになっています。
サノヤス製らしい急カーブも数か所ありますが、造形の甲斐あってか演出の一種のように感じます。
特にこのパークではほかに乗るものが少ないという事もあり何度か乗ってしまいました。ファミリーでも普通に楽しめる良作かと思います。

初乗車:2019/7/7
乗車回数:約3回 総合評価:☆
お勧め乗車:先頭

ア、アメフト少年くん…!?
コカ・コーラがスポンサーについています(ほんとかよ)
園内の遊具としては間違いなく目玉アトラクションなので、夏場とかはまあまあ並ぶのではないかと思います。
どこか清潔感がある綺麗な車両です。
テキサスブロンコと同程度かそれ以上に雰囲気作りがされています。
緑のネットの箇所はなんかあったのでしょうか。せめて、黒などの別の色が良いですね。
斜面に沿って巻き上げているようで、別に沿ってもない絶妙な擬岩に沿って巻き上げます。
この巻き上げ最高点のドクロがやはりシンボルで、このアングルで見るのが一番いい感じです。
コースは他の同型機と完全に同じです。
この造形で、例えば近い規模でも神戸フルーツフラワーパークのジェットコースターのコースとかだったら最高だと思います。
一応この一帯がパイレーツエリアということになっており、バイキングなども近くにあります。

・同社製同一コースレイアウト
ラビリンス-姫路セントラルパーク
テキサスブロンコ-東条湖おもちゃ王国
ミニコースター-神戸モザイクガーデン
ジェットコースター-りんくうパーク
ファンタジーコースター-大川寺遊園

【未乗】ビッグバーンコースター/妙高サンシャインランド

設計/施工:サノヤス・ヒシノ明昌
最高高度:22m
最高速度:76km/h
コース全長:840m
最大傾斜角度:45度
安全装置:ショルダーハーネス、ラップバー
定員:4名×6両 24名
乗車時間:
周回数:1
乗車制限:
営業期間:1989-2010

サノヤス・ヒシノ明昌製ループコースター。那須ハイランドパークの同名機とは共通点が多く、実質的な兄弟機といえます。1989年オープンということで、同社のループコースター全体でも、かなり後期ということになります。

高さこそ22mにとどまっていますが、全長は840mと長く、垂直ループ以降にも楽しそうなキャメルバックが続きます。もし、これらでもれなく浮いたのだとすれば、これはもう同社製としては最上位機と言えたのではないかと思います。

私が来園したのは、ちょうど営業を休止した翌年。運休中という表記が目立ちましたが、実質的には営業終了済みという状態でした。その後、数年後には撤去され、以降10年以上コースター無しが続いています。新たなコースターのオープンを願うとともに、最後にその姿だけでも見ることができて良かったと今は思います。

乗りたい度:☆☆☆☆

サノヤス製のロゴ最高なんだよなあ。
サノヤス製の四角がいっぱい並んだ屋根最高なんだよなあ。
車両はほぼ那須ハイランドパーク版と同じに見えます。(絶叫REVIEWさんに載っている写真と先頭のロゴが異なっています。)
巻き上げは意外にも低く見えます。
強風についての案内にはサンシャインビッグバーンコースターと書いてあります。
観覧車に乗ると巻き上げ付近を完全に見下ろすことができます。
ファーストドロップまでの徐行がかなり長いです。
ファーストドロップ、45度と公表されてますが、60くらいありそうに見えるけどなあ。
那須ハイランドパーク版に負けず劣らずの迫力(見た目)
垂直ループだけバックボーンが太くなります。
ゆるやかに左に曲がりながらキャメルバックを続けます。
ここで大ドロップ!後ろの方ではかなり浮いたのではないかと思います。
最後のキャメルバックです。
当たり前のように豆汽車の敷地内にバンジージャンプ台が立っているのもじわじわきます。

アニマルコースター/富山市ファミリーパーク

設計/施工:ザンぺルラ/サノヤス・ヒシノ明昌
最高高度:
最高速度:
コース全長:
安全装置:ラップバー
定員:4名×5両 20名 最大1編成運転
乗車時間:
周回数:
乗車制限:3歳以上 5歳未満付き添い要
営業期間:

一般的な自走式ドラゴンコースター。他園であればドラゴンコースターのロゴがある駅舎上にCOASTERとだけ書いてあるのが新鮮です。
車両はカスタムデザインとなっており、大変可愛いと好評です。というより、普通にこれで普及したほうがよっぽど子供に人気でそうなのに、とも思います。
この日は晴天でしたが、前日の雨で若干レールが濡れているという理由で一時休止していました。ほどなくして再開しましたが、かなりシビアなようなので、来園時はご注意ください。

同名の乗り物としてよみうりランドで稼働しているものは、以前はドラゴンコースターという名称だった、というのもちょっと面白いですね。
そちらはコースターかどうか、たびたび議論になりますが、構造としてはミュージックエクスプレスやおとぎ列車に近い、回転ライドです。

初乗車:2020/9/19
乗車回数:1回 総合評価:星ゼロ
お勧め乗車:特に無し

コースター(いつでも他の車両にリニューアルできるぞ、という意思表示 知らんけど)
出ました!時刻表!(その貼り紙は横の壁に貼ればいいのでは)
レールのコンディション不良(かっこいい)なら、仕方ないですね。かっこいいから許します。
この一枚でここだって分かったら本物のジェットコースターマニア(というより、ドラゴンコースターマニア)
かわいい(俺もバックドロップで乗りたい)
5両編成の正規品です。
証拠
証拠

宙返りコースター/仙台ハイランド

園の敷地を分断する大型コースターです。

設計/施工:明昌特殊産業
最高高度:46m
最高速度:90km/h
コース全長:313m
安全装置:ショルダーハーネス、ラップバー
定員:4名×5両 20名 最大1編成運転
乗車時間:3:10
料金:400円
周回数:1.5往復
乗車制限:身長110cm以上
営業期間:1981-2011/3/11

明昌特殊産業製の巻き上げ式往復ループコースター。
かつては国内およびアジアに複数存在したモデルでしたが、同園の閉園時点では既に北海道ルスツリゾートとここの2か所のみとなっていました。
最高速度90km/hの迫力はもちろん、他所と比べて優っている点としてその車両がありました。
オープン当時国内最高、最速を誇り、あまりに通過速度が速くムチ打ち症を多発したという東条湖ランド”ザ・ループコースター”(もしくは、手取フィッシュランド ループザループ)より移設されたと思われるその車両は、囲いが低くショルダーハーネスこそあるものの座席自体はむき出しに近く、特に先頭に乗車すると折り返しからの直進で風を全身で感じることができました。
この気持ちよさは、ルスツリゾートの同機や泉陽興業製の類似機”アトミックコースター”、さらには同機のモチーフになったであろうアントンシュワルツコフ製(独)シャトルループ(2022年現在ナガシマスパーランドなどに現存)をも上回ります。

2011/3/11 震災の影響により、このコースターの最期の日は突然に訪れました。4年間の運休を経て、同園は閉園。移設という話も全く聞きませんが、どうかこの優れた車両を、ルスツリゾートに移設してもらえたら!とただただ祈る毎日です。

初乗車:2010/3/28
乗車回数:約10回 総合評価:☆☆
お勧め乗車:先頭>最後尾

ルスツリゾートと比べると乗り場の位置が低く見えます。
首周りだけドラえもんに類似している謎の猫が身長制限について教えてくれます。
懐中物という表現は珍しい気がします。
間隔運転の案内が透けて見えます。
サノヤス製のコースターでよく見る看板ですが、ラップバーも書き足されているのが可愛いですね。
ルスツリゾート同様ホームゲートがあります。
ショルダーハーネスありの車両としてはかなり開放感がある方だと思います。
かなりの席にバラストが積まれています。
発車して巻き上げ装置に連結するまでは重力だけで進みますが、かなりゆっくりでちょっと不安になります。
この切り離される瞬間はかなり急なのでビックリします。
車両の後を追って巻き上げ機もゆっくり降りてきます。可愛いですね。
最後尾で乗ると、最高速90km/hでバックのループに突っ込むことになり、かなりGが掛かります。
バックタワーがアトミックコースター、シャトルループと比べてゆるやかな曲線になっているのがこの機種の特徴です。
このくらいが最高地点だったと思います。(かなり高くまで上がっていると思います)
ここの落下を先頭で乗るのが最高!開放感のある車両の甲斐もあり、全身で風を体感できます。
ブレーキが1回では止まり切れず、ループ側にももう一度少し戻ります(つまり、ある意味2往復の走行とも言えます)
2011年の震災以降、再開されることはありませんでした。

ハリケーンコースター/仙台ハイランド

冬と夏に来園しているパークですがなぜか寒かった思い出しかありません。

設計/施工:明昌特殊産業
最高高度:23m
最高速度:
コース全長:539m
安全装置:シートベルト、ラップバー
定員:4名×6両 24名 最大1編成運転
乗車時間:2:10
周回数:1
乗車制限:身長110cm以上
営業期間:1990-2015/8/30

サノヤス・ヒシノ明昌製キャメルバックコースター。
2回のキャメルバックの後、水平ループをして終了というシンプルなレイアウト。
類似のコースを持つコースターとして2020年現在は何故か中国地方にかたまって、岡山県(鳥取寄りです) ヒルゼン高原センター ヒルゼンコースター、広島県(岡山寄りです)みろくの里 ミュージックゴースター
があります。
以前あったものとしては、北海道 サンタプレゼントパーク ダウンヒルコースター(名機との噂です)
愛媛県 梅津寺パーク キャメルバックコースター(閉園直前に来園しましたが終日強風運休 キレそう)
がありました。

さて、現存の2機に乗車したうえで改めて思うこと。ちょこんと降りてくるだけのラップバーでこれだけパワーのあるエアタイムは偉大だったということ。
ヒルゼン、みろく共にショルダーハーネスがあり、強い浮きがあっても楽しみきれない、カーブではちょっと揺れがある。そんな、本来サノヤス製
とあれば当たり前ともいえる要素すら欠点に思えてきます。それほどに、このハリケーンコースターは揺れが無くスムーズで気持ちいい浮きでした。

初乗車:2010/3/28
乗車回数:約10回 総合評価:☆☆
お勧め乗車:最後尾>先頭

サノヤス製らしいタイルが並んだ駅舎ですが、一部剥がれてしまっています。
以前はこのくまちゃんの位置にアメフト少年がいました。
最終日は終日運休でしたが乗り場まで入れていただきました。
かなり理想的な開放感あふれる車輛です。
パークロゴ入りの案内が貼ってあります。
ファーストドロップ前の滑り出し系の中では落差が大きい部類かと思います。
ただの20m級のドロップですが、最後尾ではかなり良い感じです。
前でも後ろでもかなり良く浮きます。
ここは、先頭では浮きます。
一周目だけちょっとアップダウンがありますが、つまり2.5周のかなり長い水平ループです。
終盤、かなり地面すれすれを走ります。
ブレーキ板で減速するのが逆に新鮮です(?)
とはいえ、この程度の雨で止まるならなんのためのブレーキ板なのかとも。
出入口階段から足回りがよく見えるのもお馴染み。
最終日には、運転室にも入れてもらいました。
運転室に入れてもらったので、操作盤も見せてもらいました。
あっ……

ジェットコースターディスカバリー/リナワールド

設計/施工:サノヤス・ヒシノ明昌
最高高度:
最高速度:
コース全長:587m
安全装置:ラップバー、シートベルト
定員:4名×4両 16名 最大2編成運転
乗車時間:2:30
料金:500円
周回数:1
乗車制限:身長120cm以上
営業期間:1996~

サノヤス・ヒシノ明昌製キャメルバックコースター。兵庫県 AOIA(1995年閉園)より移設。
コース展開としては、大分県 城島高原パーク ゴールドラッシュに近く、大きなドロップこそないものの20m少々と思われる位置エネルギーを十分に使ったロングランとなっており、587mという数字以上の長さを感じます。

ドロップの落下感はどの席に乗車してもほとんど感じることはできませんが、坂を上りきるところで先頭に乗ると強く突き上げるように浮きを感じることができ、それが最大の特徴となっています。一部カーブは歪な角度で曲がっており、衝撃があります。
どちらも、ゴールドラッシュで感じたそれの方が強烈であり、炭鉱を模した造形があることなどから、全てにおいてゴールドラッシュに劣っている、と感じてしまいます。同園内では断トツの大型アトラクションという事もあり人気もあるようです。

初乗車:2010/3/30
乗車回数:15回以上 総合評価:☆
お勧め乗車:先頭>最後尾

北海道グリーンランド ワニワニコースターなどにも似たおしゃれな駅舎です。
あ!!
R!!
2010年乗車時よりクッションが大きくなった気がします。
この後の左カーブ、かなり横Gがきついです。
大ドロップの先にはわずかながらトンネルがあります。
最後に2両運転をしたのはいつ頃なのでしょうか…

エンジェルコースター/リナワールド

設計/施工:ザンぺルラ/サノヤス・ヒシノ明昌
最高高度:
最高速度:
コース全長:63.3m
安全装置:ラップバー、シートベルト
定員:4名×5両 20名
乗車時間:
料金:400円
周回数:
乗車制限:3歳以上 小学生未満付き添い要
営業期間:

Zamperla社(伊)製自走式コースター。一般的にドラゴンコースターの名称で親しまれているコースと同様です。
同名のものは埼玉県 西武園ゆうえんちと大分県 ハーモニーランドの計3か所にあります。
水平ループを下った後の横Gは迫力があり、他のメーカーによる類似品ではここがゆるやかに減速するようになっているものもあるので、
まだ大人も楽しめる方、ということになります。

初乗車:2010/3/30
乗車回数:約2回 総合評価:星ゼロ
お勧め乗車:無指定

版権の問題か長すぎるからか、ハローキティが省略されて書かれているのをよく見ます。
これとか
これとか
2020年来園時、先頭のエンブレムが無くなっていました。

ワニワニコースター/北海道グリーンランド

設計/施工:サノヤス・ヒシノ明昌
最高高度:
最高速度:
コース全長:
安全装置:ラップバー
定員:2名×8両 16名
乗車時間:1:40
周回数:2
乗車制限:3歳以上 身長120cm未満付き添い要
営業期間:1996/4/17~

サノヤス製ミニコースター。8の字のトラックを2周します。平坦なコースで自走式にも見える風貌ですが、タイヤによる巻き上げ式です。
もしかしたら浮くかも?と期待してしまうキャメルバックがありますが、残念ながら浮きそうな挙動止まりでした。

外観としての特徴は、まずその名の通り、ワニを模した車両です。ひらかたパーク ラウディが類似ですが、編成は2人×8両と異なっています。
また、巻き上げ部に簡易的な屋根が設置されています。タイヤ式コースターといえば怖いのが雨天時のスリップであり、その対策であると思われます。
結果的にトンネルを通るような視覚的演出にもなっていて良いのですが、しいて言えば夏場は暑くてキツそうだとは思います。
九州グリーンランドでも、自走式のてんとう虫コースターを丸ごと大屋根で覆ってしまった例があり、この会社ならではの投資と言えます。
中途半端に高所に設置されている割に高低差が少ない事にも違和感があります。これも移設された機種かもしれません。


初乗車:2020/9/28
乗車回数:2回 総合評価:星ゼロ
お勧め乗車:特に無し

駅舎のエンブレムが良いですね。
巻き上げには屋根が付いています。

轟音/北海道グリーンランド

設計/施工:明昌特殊産業
最高高度:33m
最高速度:
コース全長:1500m(1260m)
最大傾斜角度:46度
安全装置:ショルダーハーネス
定員:4名×6両 24名 最大1編成運転
乗車時間:3:30
周回数:1
乗車制限:身長115cm以上
営業期間:1986/6/18~

サノヤス製大型キャメルバックコースター。全長1500mという事で、九州グリーンランド 恐竜コースターGAOと並び、同社製では最大級の規模と言えます。
一見複雑そうにも見えるコースですが、終盤に下り水平ループがある以外は基本的にキャメルバックのみであり、乗っていてもとてもシンプルに感じます。
さて、他の同社製の類似機と比べて、そして他社製を含めても同年代の機種として明らかに優れている点として横揺れが少ない浮く挙動が極めて多い、の2点が挙げられます。

例えばセカンドドロップ後の上り、サードドロップ後の左カーブ、第5ドロップ後の右カーブ、改めて動画を見返しても、全く揺れなかったことが信じられません。
ショルダーハーネスを有する車両でありながら、これほどまでに耳をぶつける痛さを感じない同社製コースターは、他に無いと思います。
その車両によるマイナスとなっているのはむしろ2点目の特徴である浮きについてです。浮きの回数自体は大変多いものの、その全てがハーネスのために気持ちよく浮ききれないように感じました。
特に浮きが強いのは左カーブで折り返してからの第4,5ドロップ付近。それ以外も、経験上、とても浮かないだろうと思っていた小さな上り1つ1つで浮く挙動があります。これには驚きました。

さて、これほどまでに多くの浮きを有し、不快な揺れもなく、規模も大きい。この素晴らしいコースターにこれ以上何を望むというのか……!
人間は本当に贅沢なもので、これだけよく出来ていると、何故か逆に物足りないんですね。優等生すぎて。
ましてやこれは、最新のヨーロッパ製コースターなどではなく、80年代の国産機。それに求めている荒々しい乗り心地や、乱暴な浮き方、それらが無い事が、他が素晴らしいだけに一層寂しく感じました。

とはいえ、例えば恐竜コースターGAO以外でも、那須ハイランドパーク キャメルコースター悟空、かしいかえん ペガサス、手取フィッシュランド スーパーキャメルコースターあたりには圧勝と言える出来です。
他社製、例えばトーゴ製八景島シーパラダイス サーフコースターにも迫る完成度であると思います。ぜひ乗るべき1品であることには変わりありません。
これに乗った時あなたが感じるのは、素晴らしい完成度への絶賛か、優等生すぎる故の不満足か、果たして……!


初乗車:2020/9/28
乗車回数:5回 総合評価:☆☆☆
お勧め乗車:最後尾>先頭

手前は出口で、裏側に回って入口です。
なぜか泉陽のロゴがある(=龍王の物と思われる)車両が置いてあります。
115cm制限って珍しいですね。
三井を消そうとした痕跡があります(もう撤去すればいいのでは…?)
来園した日は奇数列のみの乗車でした。
ホームゲートは無いけど、柵だけあります。
やっぱりここのドロップが一番いいですね。角度も比較的急に見えます。
前方の席ではブレーキ前のホップもちょっと浮きます。